今朝、カリフォルニアアシカの親子の獣舎を掃除すると、こんなものが床に落ちていました。

　”へその緒”です。　誰です？うん○みたいなんて言ってるのは！

　7月27日に生まれたとき、このへその緒（臍帯）がなかなか切れずに、わたしたちもやきもきしましたが、生まれて3日たたずに根元からぽろりととれてしまいました。

　母獣の子宮内にいる間は、この臍帯内を通っている太い血管で栄養や酸素を供給していたのです。

　それが、出産とともに必要ではなくなり、根元でしっかりふさがって落ちてしまうんですね。

　ずっとぴったり寄り添って過ごす親子を見ていると、母獣と仔獣を肉体的につないでいた臍帯をなくす代わりに、生まれてからは精神的に強く強く結ばれるんだなぁと、ちょっと感動しちゃいました。

　アブラは、かたときも仔獣から離れず、どうやら授乳もちゃんとしている様子です。

　わたしたちは、出産直後で過敏になっているアブラ親子を刺激しないように静かにしながら今も観察を続けています。

　微笑ましい親子の姿を皆様にお見せできないのは、残念ですが、まずは母の育児の様子や仔の成長を静かに見守ることが大切と考えています。

　赤ちゃんが力強くなり、遊泳もできるようにならないと展示プールにはお目見えできないかと思いますが、どうぞご理解いただき、デビューの日を楽しみに待っていてください。（ちょっと気が早過ぎるかな？）