島根県立石見海浜公園にある水族館
しまね海洋館アクアス

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アシカ・アザラシ

GWのアシカ親仔

2012.05.06 - アシカ・アザラシ

今日はGW最終日。島根県西部のGWは前半こそ雨模様だったものの、後半はお天気に恵まれています。

そんなポカポカ陽気のアシカ・アザラシプールでは、アシカ親仔、アブラとニーナが、狭い岩の上で二頭仲良くお昼寝をしていました。今日までアシカ・アザラシパフォーマンスはお休みなので、アブちゃんもゆっくりと羽を伸ばしてお休みしています。

↑正面から

↑お尻から

さて、アシカ・アザラシプールではもちろんアザラシも生活をしています。しかし、アシカと違ってアザラシの親子が一緒にお昼寝したりくっついたりしているところを見かけることはありません。

この違いは何なのだろうと、少し教科書を調べてみたところ、アザラシの仔獣は産まれてから母親のお乳を飲む期間が数日から数十日ととても短く、仔育て期間も短いのに対し、アシカの仔獣は一年から二年もの非常に長い期間乳を飲み、仔育て期間もアザラシよりもずっと長いようです。この違いは、アシカとアザラシの仔育ての作戦(繁殖戦略)の違いに由来するようです。アザラシの繁殖戦略は、たくさん仔獣を産んで強い個体だけが生き残る作戦(多産多死型)です。それに対してアシカの繁殖戦略は、限られた仔獣を確実に育てていく作戦(少産少死型?)なのです。

アクアスのアシカ・アザラシプールで見られる親子関係の違いも、もしかしたらこの事に関係しているのかもしれませんね。

少し難しいお話になったかも知れませんが、アクアスでも動物の飼育を行いながら、このような生物の不思議を少しずつでも明らかにしていきたいなと思うミーバイでした。