島根県立石見海浜公園にある水族館
しまね海洋館アクアス

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世界の海の仲間

変身!

2009.03.08 - 世界の海の仲間

今、ある生き物が重要な変身の時を迎えようと準備に入りました。

その生き物とは、こちら・・・・・・

 

以前にも紹介したアクアス3階で展示している。「エラブウミヘビ」です。

 

 

その、変身の時を迎えようとしている姿が、こちら・・・・・

 

どうです。変身しようとしているのが、分かります?

別の写真で・・・・・・どお?

よ~~く見てください。

目、目ですよ。最初の写真と比べると、目、目が~~、白~く濁ってます!

 

この個体は、「脱皮」の準備に入りました。ヘビの脱皮は、まず目が白く濁ってから始まります。全身の皮が剥けます。

 

以前脱皮した抜け殻がこちら・・・・・

首の所が切れてるだけのこの抜け殻は、全長約150cmあります。

これを財布に入れておけば、すごい幸運が来るのではと思ったけど、ヘビの皮だけで財布が一杯になりそうだし、臭いがやばいくらいくさいので諦めました。持つと、指が・・・・・・・・・・・くっさ~~!!

抜け殻を、見てみましょう。・・・・

こちらは首に使いところのアップです。1枚1枚の鱗がはっきり分かります。

次は、

これは腹のところ、

こちら、尾の部分です。

腹と尾は、鱗が内側にあります。実は、鱗が外側にある首の近くは破れているから鱗が外側にあるので、ヘビは皮膚を内側からめくる様に脱皮しているんです。たとえるならば、靴下のふくらはぎの部分を持って、そのままつま先に向かって脱いでいくとその靴下は、どうなってます?内側が外側に、外側が内側になってますよね。そうゆうことなんです。分かります?

さて、最後は頭です。

アップでどうぞ・・・・・・

目に注目!目のところは?

・・・・穴はあいていません。なんと、目の表面もそのまま脱皮しています。

だから・・・・・・

脱皮の準備に入ると、目が白く濁って見えるんです。

ヘビは、脱皮すると体表面(目も含め)全てが新しくなるんですね。

日本では、脱皮を行うヘビは「死と再生」を連想させ、豊穣と多産と永遠の生命力の象徴となっています。脱皮は、ヘビ以外の生き物でもよくあることなのですが、なぜヘビについてはこんなに注目されるのでしょうか。

不思議だとは思いませんか。

できれば、ウミヘビの脱皮を目撃したい。

 

 

君も大きくなったね~!