ペン兄さんがみなさんに報告してくれていましたが、24日にペンギンプールの水門を開放しました。

そもそも、みなさん水門って何かご存知ですか？

実は屋内プールと屋外プールの間の仕切りの事なのです。

泳いでいるペンギンたちの奥に見えている四角い部分です。

春～秋にかけては外の気温が高いので、寒い所にすんでいるペンギンは屋内プールでしか飼育できません。最近やっと外気温が下がってきたので、水門を開ける事ができるようになりました。

二つのプールを一つにつなげると当然ペンギンたちの行動できる範囲は広がるわけですし、何より今まで屋内でしか生活していないペンギンを外に出せるという大きなメリットがあります。ですが、ペンギン館初の試みです。何が起こるかわかりません。ドキドキしながら作業開始！

まず、大きな滑車で水門を吊り上げます。

小さいペンギンには似合わない巨大な水門がゆっくりゆっくり上がっていきます。

その頃ペンギンたちはというと・・・チェーンを巻く音や突然見たことのないプールの出現に驚いていたようで、落ち着き無く泳いでいました。（オウサマペンギンはすぐ陸上に上がりました）

実は私たちの予想では屋内プールのペンギンたちは警戒してしばらくは外に出ないと思っていました。ところが！開けて少しすると1羽のイワトビペンギンがスイ～っと外に出たではありませんか！

その後も続々と残りのイワトビペンギン、ジェンツーペンギンが外に出て行ったのです。う～ん、こんなに早く出るとは予想外です。

元々屋外にいたフンボルトペンギンは見たことのないペンギンの登場に驚いて、何を思ったかイワトビペンギンを追い掛け回していました。

その後ペンギンたちは次々に上陸して、陸上を散策していました。

4羽そろって高いところに登っています。（イワトビペンギン）

キョロキョロしながら散策中。白い溝を覗き込んでいます。（ジェンツーペンギン）

元からの住人、フンボルトペンギンは・・・

以前はあまり陸上をうろうろするペンギンではなかったのに、好奇心旺盛なジェンツーにつられてプールを歩いています。さらに、ジェンツーがプールから上がると何故かフンボルトも全羽上がってくるのでした・・・。写真の右にかたまってるのがつられて上陸してきたフンボルトです。

そして、今回のブログにほとんど登場しなかったオウサマペンギンはというと。

水門を開けたときに上陸してから全く泳がなくなり、今日ようやく4羽遊泳しているのが確認できました。でもまだ外には出ていません。どうやら屋外プールから差し込む光が気になるようです。大きな体をしているのに、臆病ですね。。

早く慣れてくれることを願ってます！

今まで屋内でしか見たことのないペンギンたちを外で見ると、色んな発見があり私たちスタッフもとても新鮮な気持ちです。冬季限定のペンギンたちの姿、みなさんも是非ご覧下さい。