何が出てきたかって？

　これです、これ、これが出てきたんです！

　分かります？何が出てきたのか？

　ヒント：シロイルカの妊婦アーリャの下腹部の写真ですよ。

　中央の長い溝が生殖溝で、右端が肛門なんですが、

　注目してもらいたいのは、生殖溝の両脇です。

　まあるく少しピンク色に見えているのが、乳首です！

　妊娠前までは、乳首は乳溝という溝の中に収納されていました。

　わたしたちも、いつも説明するときには、「イルカたちは、泳ぐときになるべく水の抵抗が生じないように、わたしたち人間だと突出しているおちんちんや乳首さえもしまわれているんですよ～」と言ってるんですが、、、出産前になると出てくるんですね、乳首。（個体差もあるので、一概に出てくるとは言えませんが、アンナも多少出てきてます。）

　乳首が突出してくるだけではなく、その周りの乳腺もよく発達してくるので、乳溝付近がふっくら膨らんできています。

　横からみても、ほら、乳溝のあたりが、お山のように盛り上がっているのが分かりますね。　↓

　母獣の体も、出産・育児に向けての準備が進んでいるようです。

　わたしたちも負けずに準備をがんばらなくては！

　もう間もなく、アシカが出産の予定です。

　そして、その次にはシロイルカ2頭が出産です。

　アブラ、アーリャ、アンナ3頭のお母さんが出産・育児をがんばれる環境を整えることこそが、今のわたしたちの一番の仕事なのかもしれません。