アクアスにいる生き物は、業者さんから購入したり、漁師さんに獲ってきてもらったり、自分達で採ったりして展示しています。

今はトビウオのシーズン。一年魚であるトビウオは毎年この時期に漁師さんの船に便乗させてもらって採集し、展示しています。

先日、いつものように職員がトビウオ採集に出かけた際にちょっとかわった生き物を一緒に持ち帰ったので紹介します。

それがこれ↓

１ｃｍほどの小さな生き物で、上部の透明なリボンのようなものをパタパタ動かして泳いでいます。

その名は「クリイロカメガイ」。大きく分ければウミウシの仲間で、有殻翼足目というグループに属します。ちなみに、みなさんよく御存知の「クリオネ（本当の名前はハダカカメガイ）」は裸殻翼足目というグループに属します。つまり、「クリイロカメガイ」は「翼のような足を持つ貝殻がある生き物」で、「クリオネ」は「翼のような足を持つ貝殻のない生き物」ということになりますね。

クリオネは流氷があるような寒い海に住む生き物ですが、クリイロカメガイは暖かい海に住む生き物です。

パタパタ翼を動かす様子は本当に天使みたいです。クリオネが「流氷の天使」なら、クリイロカメガイは「島根にやってきた天使」ってとこですかね♪

なかなか飼育が難しそうな生き物なので、常設展示は難しいかもしれませんが、機会があればスポットガイドなどで紹介したいと思っています。昨日、アクアス近くの海をダイビングしたうちの職員も見かけたそうなので、もしかしたら皆さんも「島根の天使」に会う機会があるかもしれませんよ☆