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[特別展]太古からつながる海〜化石は語る〜見どころ紹介!
2019.07.06 - イベント
夏休み期間中に実施される特別展、太古からつながる海〜化石は語る〜の見どころや、是非チェックしてほしいポイントなどご紹介します。
事前に予習してから実物を見ると、発見できることもきっと多いはず!
夏休みの自由研究のテーマとして調べてみると、より面白くなりますよ。
古代最強魚ダンクルオステウス
生物名 | ダンクルオステウス |
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学名 | Dunkleosteus terrelli |
古生代デボン紀(約4億1600万年~3億5920万年前)に現れた板皮類の一種。
甲冑のような骨を持つことから「甲冑魚」ともいわれています。
この頭骨は全長9mの個体のものだが、大きいものでは体重1トン以上あったとされています。
体はサメ類と同じ軟骨のため化石は残らず、頭~胸にかけての骨のみが発掘されています。
頭骨にある歯のようなものは、“骨の板”であり、歯は持っていません。
下顎が下がると上顎が自然に上がる特殊な構造になっており、噛む力はホホジロザメやワニよりも強かったとされています。
この古生代最強の生物は、大量絶滅が原因で絶滅したと考えられています。
シロイルカの祖先には肢があったの?!
アンブロケタス
鯨類の祖先。短めの四肢を使って陸上を歩き、水中では後ろ足で水を蹴ったり、長い体を背腹にくねらせたりして器用に泳ぎ、陸上と水中の両方で生活していたと考えられています。
大きな目が魅力的?!
イクチオサウルス
中生代ジュラ紀、陸上で恐竜たちが繁栄していた時代に水中にいた海生爬虫類の一種。
大きな眼は暗闇でもものを見る能力に長け、泳ぐスピードはとても速かったと考えられています。
また、イクチオサウルスは卵をお腹の中で孵化させる卵胎生である事などが分かっています。
生きた化石と呼ばれる生物たち
見た目は恐竜そのもの?!
生物名 | ポリプテルス・エンドリケリー・エンドリケリー |
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学名 | Polypterus endlicheri endlicheri |
分布 | アフリカ大陸 |
大きくなると全長60㎝ほどに成長する。恐竜のような姿から観賞魚としても人気があります。
ポリプテルスの仲間はアフリカ大陸の淡水域に17種が生息しています。
約4億年前のデボン紀に出現し、原始的な魚類と両生類の2つの特徴と持っており、魚類と両生類に進化する分岐点の生物と考えられています。
ヒレに注目!
ポリプテルスという名前には「鰭の多い」という意味があり、名前のとおり恐竜の背鰭のような鰭がたくさんあります。
また、胸鰭の付け根には筋肉が発達し、シーラカンスのような形をしていて、まさに古代生物を思わせる姿をしています。
淡水魚ファンにとっては憧れのヒーロー?!
生物名 | ピラルクー |
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学名 | Arapaima gigas |
分布 | 南米アマゾン川流域 |
淡水魚としては世界最大級で、大きなものは4mを超えます。
アマゾン川流域では食用とされ、貴重なタンパク源として重宝されている魚です。
近年、乱獲などにより生息数が激減していて、ワシントン条約で国際取引が規制されています。
約1億5000年前の白亜紀に出現し、古代魚の中では現在の魚類に一番近い種類です。
ウロコに注目!
ピラルクーは全身を硬い大きなウロコで覆われていて、現地では靴ベラや爪やすりに利用されています。
また、尾びれにかけて赤くなっていることから、「ピラ(魚)ルクー(赤い)」の名前が付きました。
すくすく成長中!
現在、アクアスのバックヤードでは20cmほどのピラルクーの稚魚を飼育しています。
夏の特別展でデビュー予定ですので、ぜひ、会いに来て下さいね。
どれくらいまで成長しているか楽しみにお待ちください!
夏眠する魚?!
生物名 | プロトプテルス・アネクテンス |
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学名 | Protopterus annectens |
分布 | アフリカ大陸西部 |
乾季になり生息地の水が干上がると、泥の中に潜り、粘液を分泌し繭をつくり雨季まで過ごす「夏眠」という行動をします。
別名「ハイギョ」とも呼ばれるように、浮袋が進化した肺を持ち肺呼吸をすることができる。ハイギョの仲間はアフリカ大陸に4種が生息していて、約4億年前のデボン紀に出現し、両生類に最も近縁な魚であると考えられています。
行動に注目!
プロトプテルス・アネクテンスをよく観察していると、10分~15分に一度、水面に顔を出します。この行動は口から空気を吸うためで、肺呼吸をしていることがよく分かります。
肺呼吸をする魚の中でもハイギョの仲間は特に発達した肺を持っています。
呼吸している瞬間を見逃さないように、じっくり観察してみて下さいね!
まるでエイリアン?!
生物名 | アメリカカブトガニ |
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学名 | Limulus polyphemus |
分布 | 大西洋北西部沿岸 |
「カニ」という名前がついているが、クモに近い仲間でカニとは全く異なる生物。
世界にはアメリカカブトガニを含めて4種が生息しています。日本にも瀬戸内海と九州の一部地域に生息しており、国の天然記念物に指定されている地域もあります。
約2億年前のジュラ紀に出現し、古生代の節足動物の特徴を多く持っていることから生物学上で重要な種となっています。
眼に注目!
カブトガニには2つの単眼と3つの複眼の計5つの眼があります。
しかし、人間のように見えているわけではなく、とても原始的なつくりで、光を感じ取れる程度であると考えられています。
背側に4つ腹側に1つあるのでぜひ探してみてください。
身近な場所に生息してるって知ってる?
生物名 | カブトエビ |
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学名 | Triops longicaudatus |
分布 | 世界各地 |
「エビ」という名前がついていますが、エビよりもミジンコ類に近い仲間。
全長3cmほどにしか成長せず、寿命も数ヶ月と短いのです。水田などに生息し、藻類などを食べることから古くから「田んぼの草取り虫」として親しまれています。
約2億年前のジュラ紀に出現し、最も原始的な姿の甲殻類であると考えられています。
卵に注目!
カブトエビの卵はとても強く、乾燥した状態でも生き延びることができます。乾燥した卵は水に戻すと数日で孵化するため、自由研究の教材としても利用されています。
この強い卵が古代から生き残ることのできた秘訣なのかもしれません。
モリで突いても刺さらない?!
生物名 | スポッテド・ガー |
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学名 | Lepisosteus oculatus |
分布 | 北アメリカ大陸南東部 |
全長60cmほどになり、名前の通り体の黒いスポット模様が特徴。
ガーの仲間の中では小型のため、古くから観賞魚として人気がありペットショップなどでも見かける機会が多かったが、密放流などにより生態系への悪影響が懸念されることから特定外来生物に指定され許可なく飼育・販売することが禁止されています。
約1億4500万年前に出現し、古生代~中生代の魚の特徴である「硬い鱗」を持っているのが特徴です。
口に注目!
ガーの仲間は上下の両顎が長く突き出ていることが特徴で、まるで恐竜のような顔つきをしています。
この口には細かく鋭い歯が並んでいて、一度捕らえた小魚などの獲物を逃がさないようになっています。
3階特別展示室へGO!
【特別展】太古からつながる海~化石は語る~は3階特別展示室(図書室の横にあります)で開催します。
事前に場所のチェックをしてみて下さいね。
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