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あおざめ騒動記①

  • 2010年2月26日(金)
  • しまねの海の仲間

出勤直後、いつもお世話になっている地元定置網から、良いサイズの「あおざめ」が入っているとの電話が入りました。この場合の良いサイズとは、元気な状態で運べる小型のものということです。

ここの定置網では、過去に体色の青いサメは「アオザメ」と「ヨシキリザメ」が獲れています。話の中でどちらか確かめようとしましたが、弱らせないよう漁師さんたちもすばやく網の中から船内に移したため、見分ける部分をよく見てなかったようです。こうなると余計に期待が高まります。

アオザメは試しに予備の水槽まで入れたことがありましたが、そのときは水槽の壁面を下アゴの飛び出した歯でズタズタにされたにがい記憶があります。数は多く獲れるのですが、それ以来は本格的に取り組んではいません。ヨシキリザメは過去に一例だけで、その時は衰弱していたため、水槽内で泳がせるには至りませんでした。

ともかく時間が勝負ですから、トラックに海水を張った水槽と取上げ用のタンカ、それに酸素ボンベなどを急いで乗せ、港へと向かいます。道中、「アオザメだったら展示水槽のアクリルが傷ついちゃうかな~」とか「ヨシキリザメだったら泳ぐところ見てみたいな~」とか、いろいろ考えてしまいます。

 

港への到着とほぼ同時に、「あおざめ」を積んだ漁船が入ってきました。雨は降っていますが、とにかく姿を見て状態を確認したい。着岸した船にカッパも着ずに飛び乗りました。

船の活魚水槽のフタは・・・、すでにご開帳。顔を近づけ、波立つ水面の奥のサメを凝視します。

 

さあ、正体は?状態は?  

 

 

・・・つづく

 

 

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