vetからの報告です。

カリフォルニアアシカのニーナが、7月9日、出産しました。

アクアスで初めての鰭脚類での逆子でした。

しかも、胎児の発育はとてもよく、大きな仔でした。

初めての臨月での出産に臨んだニーナにとっては、逆子で大きな胎児の出産は難産であり、本当に大変だったことでしょう。

ニーナは、陣痛に耐え、一生懸命生みました。

そして、本格的な陣痛が始まって、数時間後、とうとう産まれました。

しかし、赤ちゃんは鳴き声をあげませんでした。

ニーナは、母親らしく赤ちゃんを守り、世話をやこうとつついていましたが、やっぱり赤ちゃんは動きませんでした。

ニーナから半ば無理やり、赤ちゃんを取り上げ、救急処置をしましたが、それでも息をし始めることはありませんでした。

ニーナは、いつまでもいつまでも、赤ちゃんを呼んで鳴き続けました。

出産は、決してたやすいものではないと、改めて思い知らされました。

今もニーナは赤ちゃんを呼んで鳴いています。

わたしたちは、ただただ、命がけで出産に臨んだニーナの回復のため、力を尽くしています。

ニーナに安産のお守りを送ってくださったみなさま、ありがとうございました。

残念ながら、今回はこのような結果となりました。

でも、わたしたちもニーナも諦めません。

いつか、よい報告ができる日まで。

みなさんも、どうぞ応援をお願いいたします。