島根県立石見海浜公園にある水族館
しまね海洋館アクアス

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ペンギン

2010年度のまとぺ

2011.03.30 - ペンギン

明日で2010年度も終わりですね。

今年は夏の猛暑、冬の大雪、そして東日本大震災。日本中が自然の驚異にさらされた1年だったような気がします。

 

アクアス ペンギン館も激動の1年だったので、ちょっと振り返ってみたいと思います。

 

まずは何と言っても、ペンギンの「初繁殖」でしょう。

4月に初めてフンボルトペンギンの産卵がありました。

あの時は、初めて触るペンギンの卵に、口から心臓が出る思いでした(笑) 

そして5月。順調に温められていた卵から、アクアス初のペンギンが孵化して、ペンギンチーム一同大喜びしたのも、つい昨日のように思います。

あの時誕生した3羽のペンギン「しぃ」「まぁ」「ねぇ」は、いまペンギン館一番の人気者になっています。

 

そして、フンボルトペンギンの初繁殖に続いて、なんとジェンツーペンギンも卵を産んじゃいました。

おそらくジェンツーの繁殖は4,5年後になるのではないか?という当初の予想を大きく覆す、スピード繁殖になりました(笑) 

5個の卵が産まれ、2羽が孵化。残念ながら1羽のひなはまもなく死んでしまいしたが、アクアス最初のジェンツーベイビー「ジェニー」ちゃんは今日も元気一杯泳ぎまわっています。

 

その後、秋になると、続々とフンボルトペンギンが巣作りを開始し

、今現在は3羽のひなと6個の卵があるという、まさにおめでた続きなフンボルトたちです。

1年前には卵1つを触るのにおっかなびっくりだったペンギンチームも、ひょひょいのひょいと卵や赤ちゃんペンギンを持ち上げて重さを計ることができるようになっています。

 本当にペンギンのひなに負けないくらいの成長ぶりを見せたペンギンチームなのでした(笑)

 

もちろん、良い話題だけではなく、悲しい出来事もありました。

梅雨から暑さと高湿度の中、オウサマペンギン、ジェンツーペンギン、フンボルトペンギンが相次いで死亡。

これには本当にチーム全体が沈んでしまいまして、自分の飼育技術の低さを痛感せずにはいられませんでした。

と同時に、担当生物の死亡を経験することは、飼育員の志を本当に高めてくれるんだな、ということも改めて実感しました。

 

ペンギンたちだけでなく、ペンギンチームにも大きな成長と、出会い、別れがありました。

4月にゆりっぺさんが新しいメンバーに加わり、アクアスペンギンチームは4人体制に。

これで一気に仕事の幅も広がりました。ひなの公開体重測定や、水中お食事タイムの長期間開催、ペンギンの館内散歩といった、お客様に直接ペンギンのことを知ってもらうイベントをたくさん実施することができるようになったのです。

それ以外にも、解説版やハンズオンなどの副展示物もどんどん制作して、ペンギン館の中はペンギンの情報でいっぱいになった年でした。

 

このブログを読んでくれている人なら、もうご存知とは思いますが、

ペンギンチームのメンバーきょーぴーさんとゆりっぺさんがアクアスペンギン館から巣立っていきました。

楽しくなるほどなブログをいっぱい書いてくれましたので二人のブログを楽しみに読んでいてくれた方も多いと思います。

実はこの二人、4月から関西圏の水族館にそれぞれ所属されます。

つまり同じチームから、ライバル関係になったのです(笑)今後の二人の活躍を祈るとともに、

アクアス諜報員としての任務もきっちりこなしてほしいと思っています(笑) 

 

さて、この二人の欠員を補充すべく、すでに2名の新人職員が研修中です。 

なんと二人とも平成生まれの新人類(死語)。

きょーぴーさんとゆりっぺさんはそれなりにお年を召していらっしゃったので、 これで一気にペンギンチームは若返ることになりました! 

まぁ平均年齢を押し下げているのはアラフォーの自分だという事実は変わりませんが(涙)

いや、ペンギン館でペンギンを含めて「昭和生まれ」なのは自分以外にもよっしーさんがいらっしゃいました(笑)

 

新たなペンギンチームでも今まで以上に、お越しいただいたお客様やブログを読んでいただいている皆様に、わかりやすく楽しめるペンギン情報をどんどん発信していければと思っています。

どうか2011年度もたくさんの楽しいことがありますように。