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ペンギン
ミナミからキタへ。
2011.12.14 - ペンギン
さかのぼること2か月前。10月のお話しです。
ひそかに、アクアスのイワトビペンギンはリニューアルしていたんです。
「ミナミからキタへ」
イワトビペンギンは3つの亜種が存在しています。このうち日本の動物園水族館では
「ミナミイワトビペンギン」
「キタイワトビペンギン」
2つの亜種が飼育されています(もう1つは「ヒガシイワトビペンギン」)。
亜種とは、同じ種類の生物のちょっと違うタイプ、と言いますか、離れた生息地ごとにちょっとずつ形態が違ったりして、別の種類にするほどではないけど、同じではないグループ、といった説明するのが少々ややこしいものです。
違う亜種でも、同じイワトビペンギンなので、この2亜種を一緒に飼育すると交雑種が生まれてしまいます。つまり、ミナミイワトビとキタイワトビを一緒に飼うと、野生では決して生まれるとのない、ナンボクイワトビ(仮称)ができてしまうので、同居飼育はタブーとなっています。
3年前のペンギン館オープンから、ずっと人気者だった4羽のイワトビペンギンは正式には「ミナミイワトビペンギン」です。
宮城県の「マリンピア松島水族館」から借り受けて飼育してきたこの4羽は、アクアスから「下関市立しものせき水族館」にお引越ししたのです。
3年間ずーっと元気でまったくの病気知らず。餌も常にコンスタントに食べてくれて、当時ペンギン飼育をスタートしたばかりのアクアスペンギンチームには本当にありがたい存在で、お客様の人気以上に、スタッフからの人気も絶大なものでした。
4羽のイワトビペンギンたち、ありがとう。お隣なのでいつでも会いに行きますよ(笑)
そして「マリンピア松島水族館」スタッフの皆様、本当にありがとうございました!
ではアクアスにはイワトビペンギンがいなくなったの?
いや違うのです。
「アクアスでキタイワトビペンギンの繁殖を目的とした飼育を行いませんか?」といううれしいオファーがありまして、2羽のメスを神奈川県の「京急油壺マリンパーク」から、オス2羽を秋田県の「男鹿水族館GAO」から搬入することが決まったのです。
キタイワトビペンギンの飼育、はじめました。
さっそく10月に2羽のメスのキタイワトビペンギンがペンギン館に仲間入り。5歳と7歳の繁殖適齢期ですが、京急油壺マリンパークでは良いつがい相手が現れなかったそうです。
そして先日。このメス2羽のお婿さん候補として、待望の2羽のオスがやってきました。しかも1歳と0歳(今年生まれ)のヤングマン(死語)です。今後この4羽で本格的なキタイワトビペンギンの繁殖を目指すことになりました。
で、今日12:00。
この2羽のヤングメンが展示デビューしました。
デビューシーンがこちら。
じゃじゃじゃーん!抱えられての登場です。
取材陣に初お披露目。
お客様がいないことは気にしてはいけない…。
紹介後、いよいよ展示場に解き放たれます。
アクアスでは、ペンギンデビューの時はほとんどこんなスタイルですが、解放すると一目散にプールに入っちゃうのがパターンでしたが、今回のイワトビ君たちは…
岩を見つけると…
おもむろに登りはじめ…
凛々しくポージング!マスコミ受けも大変よろしく、今後の活躍が期待されます(笑)
ちなみにこの2羽は、男鹿水族館GAOからアクアスまで、飛行機を乗り継ぎ12時間かけてやってきてくれました。
しかも羽田→広島の飛行機は昨今話題のこちら。
最新型の飛行機に御搭乗です(笑)
もしかしたら、いやたぶん、世界で初めてB787に乗ったペンギンなのではないでしょうか?
輸送にはまだまだ面白い話もありますが、長くなってきたので、それはまた次の機会に。
そして「男鹿水族館GAO」のブログにも、今回のイワトビペンギンの輸送についてたーくさんの情報が出ていますので、ぜひご覧ください。
「GAOっと!ぶろぐ」で検索検索ぅ~!
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お久しぶりです
ありがとう☆8000日
おかえり