オウサマペンギン記念日

アクアスのペンギンチームにとって今日はとっても嬉しい日になりました!

それは…

アクアス生まれのオウサマペンギンがついに展示プールにデビューしたのです!

先日、ペンギンニュース速報でお伝えしました通り、9月20日にアクアスで初めてオウサマペンギンの卵が孵化しました。

その時は、うれしい気持ちももちろんありましたが、

「え?これでいいの?」

「これって普通なの?」

とちょっと疑ってしまうような孵化の確認でした。

なんかぐったりしているし…まったく羽が生えていないし…

フンボルトやジェンツーの赤ちゃんはあんなにかわいかったのに…

そんな感想はさておき、大人のオウサマペンギンたちは7月23日の初産卵以来、ペア同士の小競り合いが続いていました。卵が割れてしまっては大変なので、大事をとって孵卵器という機械で温めていました。

赤ちゃんが孵化した頃もまだ若干落着きがなかったので、生まれたばかりの赤ちゃんを親に返すのは危険と判断し、ちょっと大きくしてから、親に戻すことにしました。

つまり、アクアスで初めてのペンギンの赤ちゃんの人工育雛に挑戦の日々が始まったのです。

生まれた初日はお湯からスタート。

初めはド緊張していましたが、3時間間隔でちょっとずつ魚のミンチを与えていきました。

順調に餌を食べてくれることを期待していたのですが、そうは行きませんでした。

まったく餌を受け付けなかったり、思ったように体重が伸びなかったり。そして呼吸もなんだか苦しそうになってきて、肺炎を起こしているんじゃ…と不安でたまらないこともありました。かと思うと、翌朝元気にピーピー鳴いて餌をねだったり。

初めての経験なので、どれがいい状態で、どれが危険な状態なのかわからないことばかり。不安で寝不足な毎日です。

それでも4日ほどすると、赤ちゃんペンギンの首も座りだし、

こんな姿に。

うーん、やっぱり微妙な不細工可愛さです。同業者の皆さまからも「こんなに顔の大きなオウサマベビーは見たことがない」との連絡もいただきました…。

でも寝顔はキュートだったんですよ!

育すう箱という赤ちゃん専用のお部屋で、順調か順調じゃないか不明なまま、試行錯誤でおたおたするスタッフに育てられた2週間。なんとか体重も300gを超えました(生まれたときは203g)。

いよいよ、お父さんとお母さんの元に返す日がやってきました。

昨日2日のアクアス休館日。

親のお腹の下にそっと赤ちゃんペンギンを戻しました。

果たして、お父さんペンギンは赤ちゃんペンギンを受け入れてくれるのか?

びっくりして走って逃げないか?

赤ちゃんペンギンを突いたりしないか?

ペンギンスタッフは、それはそれはもうドッキドキでした。

きっと赤ちゃんペンギンも。

でも、そんな心配、ぜんぜんいりませんでした!赤ちゃんをちょっと確認して、すっとお腹の皮を被せるお父さんペンギン。

スタッフ一同、へにゃへにゃと力が抜けた瞬間でした。

でも足の横から顔が出ています。これでいいの???

一安心したものの、親からエサをもらって初めて自然育雛の開始です。

1時間後、まだ餌あげてません。

2時間後、まだです…。

3時間、4時間、赤ちゃん動きません…

だんだん心配になってきました。

やっぱり育すう箱と違って、寒い展示プール。冷え切っちゃったんじゃないか。うまく抱けてなくて苦しいんじゃないか。もう心配で心配で。

不安げに見守るむくぽん主任と、ベッタリな11番(人が大好き)

そんなことお構いなし、現在換羽真っ最中のイワトビ君

ちょっとゴージャスに見える(笑)

そんな中、7月に生まれたジェンツーペンギンが初遊泳

ぜんぜんかまってあげれてなくてごめんね…

そして、昨日は親が赤ちゃんにエサを与えることはなかったのです。

明日もエサをあげなかったら、人の手で育てるべきか…

そして今日。

やっぱり、生命力ってすごい!

生きようとうする力、育てようとする力。

やっぱり、ペンギンってすごい!親子ってすごい!

そこには大きな大きな愛がありました!

まだまだ今日スタートしたばかりなので、この先順調に行くかわかりませんが、とりあえずアクアスで初めてオウサマペンギンが子育てを開始しています。

みなさん、ぜひオウサマペンギンの赤ちゃんを応援してあげてくださいね!

ホントにいろいろ考えさせられる2週間でした。これからもペンギンたちと元気いっぱい生きていこうと思います!