島根県立石見海浜公園にある水族館
しまね海洋館アクアス

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シロイルカ

しみじみと…

2020.05.01 - シロイルカ

アクアスは休館が続いていますが、
4月11日でアブラの、そして27日にはなっしーの命日を
迎えていました。

私個人の感想としては
もう1年も経ったのか、という感じです。

 

 

 

 

年末から体調を崩し徐々に餌を食べなくなったアブラ、
どうやったら食べてくれるか?毎日頭を悩ませていました。

数日間の無摂餌が続いていたあるとき、
横たわるアブラの前にダメ元で生きたイワシを投げ入れると、
突然立ち上がり、目を輝かせて追いかけ食べ始め、
そのまま10数匹のイワシをいっきに食べたときは
本当に嬉しかったです。

このまま元気になってくれるんじゃないか?と思っていましたが、
生きた魚への反応も長くは続かず、
だんだんと状況が悪くなってしまいました。

獣医からも「もういつどうなるか分からない」と言われ、
夜も携帯を握りしめて眠る日々。

最後の数日は点滴をしたり、酸素吸入をしたり、
今できる思いつく限りのことをしましたが、
4月11日に永眠しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして
パフォーマンスの相棒だったアブラの後を追うように
約2週間後に亡くなったなっしー。

アブラのように徐々にではなく、本当に突然で、
容体が悪くなった次の日にはもう永眠してしまいました。

あまりに突然のことで、なっしーの回復を祈りながら
シロイルカパフォーマンスの準備に行きましたが、
開始直前で獣医から訃報が入り、頭が真っ白になりつつも
「お客様に最高のものをお見せしよう」とみんなで話し、
パフォーマンスを行ったことを今でも鮮明に覚えています。

 

 

 

 

 

2頭の死からしばらくの間は
それぞれ受け入れる時間が必要で、
チーム内での会話に出ることもあまりありませんでしたが、
今ではニーナのトレーニング風景を見てふと
「今のめっちゃアブちゃんに似てた!!」と話したり、
ゴマフっ仔を見て「この角度がなし君そっくり!」と笑い合ったり。

今日、ここ最近のそんな日常を思い返して、
2頭ともみんなの心の中にずっと居てくれているんだなあと
あたたかい気持ちになりました。

 

 

2頭から得たとても大切な学びと経験、
そして2頭からもらったたくさんの成長と笑顔を忘れずに過ごしていこう
と、改めて感じました。

 

 

みなさんの中にも、
アブラとなっしーのことを思い出してくださる方がいたら
とっても嬉しいです(o^_^o)

 

 

 

 

トマト