島根県立石見海浜公園にある水族館
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ペンギン

まもなく孵化します。

2013.02.16 - ペンギン

今朝、なにやら挙動不審なフンボルトカップル(抱卵中)。

わざとらしいくらい、目を合わせない(笑)

で、ちょっとのぞこうとすると…

この怒りっぷり。

ははーん、さては。

この卵を拝借すると

ほれほれ!やっぱり!

今年最初の卵から、誕生間近のお知らせです!

最近、実生活でもめでたくパパになられたむくぽんさんも、満面の笑み。

「もうちゅぐでちゅよー」

昨年までは聞けなかった赤ちゃん言葉で、卵の殻越しに会話をされていました。

この卵、1月8日に産卵があったので(←クリック)、今日で40日。

フンボルトペンギンの抱卵期間はだいたい42日前後と言われているので、

このままいけば明後日18日予定日ぴったりに孵化しそうです。

今年はアクアスペンギン館 初の試みで、巣材(巣をつくる材料)を入れずに繁殖させています。

例年は巣材として、よしず(夏に日よけとして使うあれ)を細かく裁断して、

カップルのペンギンの与えて巣作りさせていましたが、よしずのデメリットが2つあったのです。

1つは、ひなが誕生し3か月間の子育て中にぐんぐん気温が上がると、巣材のよしずにまざった糞や餌の食べかすなどが腐りやすい点。早めに撤去しないとすぐに衛生状態が悪くなります。

そして2つめは、この時期フンボルトペンギンと同居しているジェンツーペンギン。このジェンツーというペンギンはとにかく口に入るものはなんでも飲み込んでしまうというクセのあるペンギンでして、今までも何度かよしずの破片をオエーっと吐出す行動が見られています。吐出せる大きさであればまだいいのですが、もし吐出せない大きさのよしずを飲み込んでしまったら大変なので、この時期けっこう冷や冷やしていたのです。

ですので、今年は巣材なしでのフンボルト繁殖を試したのですが、やっぱりフンボルトたちも巣材が手に入らない=巣を作れないと落ち着かないのか、例年に比べて産卵がものすごく遅れています。

今回のこのカップル以外に6組ほど産卵しそうなペアがいますが、今のところ産卵したのはたった1組です。

ちょっと小石を入れて産卵を促してみたものの、よしずに比べて圧倒的な不人気。

この先何組のペアが産卵してくれるか不明ですが、とりあえず2組だけでもなんとか産卵→育雛(いくすう)してくれそうなので、このまま様子を見ようと思っています。

明後日くらいから子育てがんばってね!